公認会計士の受験生が、簿記検定を受けた方が良い3つの理由

 

こんにちは。公認会計士の小林です。

本日は、「公認会計士の試験勉強の際、簿記検定を受けた方が良い3つの理由」について解説したいと思います。

簿記検定とは?

簿記検定には日本商工会議所が主催する検定試験と、公益社団法人全国経理教育協会が主催する簿記能力検定(全経簿記)があります。
私の感覚だと「簿記」というと日本商工会議所が主催する検定試験(日商簿記)を指すことが多いかなという印象です。

日商簿記には、3級、2級そして1級があります。これに対し全簿簿記は、基礎、3級、2級、1級及び上級という具合に級が分かれています。
ここでは、日商簿記を前提に解説していきたいと思います。

 

簿記検定は受けた方が良いか?

簿記を受けた方が良いかという点ですが、私は受けた方が良いと思います。

理由1

公認会計士試験の合格率をみると約10%前後で推移しており、この合格率を考えると不合格となる可能性も多いと考えられます。
例えば、せっかく公認会計士試験を勉強し、仮に不合格となって他の道に進むとなった場合、「簿記」を持っていれば自分の勉強してきたことを資格として示すことが可能になります。就職の際、簿記をもっていなかったら単に試験勉強をしていた人ということでしか評価されません。簿記を持っておくことで、万が一の際の保険とすることができます。
私も会計事務所を経営しているので新規採用を募集して面接をしますが、応募条件に「日商簿記2級以上」の資格を要件にさせていただいております。また、面接でこの人は出来る人のようだなと思っても、会計業界では資格がないとその裏付けがなく採用時に採用側は不安を抱えてしまいます。
資格があるから就職できるという訳ではありませんが、アピールポイントにはなります。

 

理由2

公認会計士の計算科目を早く完成させることが可能となるためです。
簿記の試験範囲と公認会計士の試験範囲を見ると重複する部分が多いため、公認会計士の簿記や財務諸表論、原価計算を勉強していれば、簿記の試験範囲もカバーすることになります。また、会計士の試験攻略のカギとして今も昔も変わりませんが、計算科目を早く完成させるということがあります。そのためにも、公認会計士の勉強をやりつつ日商簿記1級の取得をもう一つの目標にして勉強を進めるのがおすすめです。もちろん、試験範囲や問われる難易度としては、日商簿記1級より公認会計士試験の方は遥かに広く、深いのですが、日商簿記1級もけっして易しい試験ではありません。
公認会計士は、試験合格まで道のりは遠いですが、日商簿記1級は6月と11月の年2回開催されます。このどちらかを計算科目の勉強の通過点として目標設定して勉強をすすめることが良いと思います。

 

理由3

日商試験合格という小さな成功体験(合格体験)を積み重ねていくことが、公認会計士の試験勉強期間の精神的な安定剤になるためです。
私も公認会計士の試験勉強の途中に日商簿記1級を取得しました。日商は念のためTACの全国模試のみ受講したのですが、得点で全国1位を獲得し、
日商1級の試験当日も余裕をもって試験に臨むことができました。
この小さな合格体験(成功体験)の積み重ねをすることで、会計士試験の合格までのモチベーションアップになりました。

 

最後に本日のまとめです。

日商簿記を受験しなくても公認会計士試験に合格している知り合いも多くおり、絶対に簿記検定を受ける必要はありませんが、
①公認会計士試験が万が一ダメだった場合の保険になる
②日商簿記1級の試験範囲は、公認会計士の勉強をしていれば必然的にカバーされる
③小さな成功体験を積み重ねて精神的な安定を手に入れる
この理由により、簿記検定を受験し1級に合格しておくことをおすすめします。

本日はここまでになります。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。